名刺をもらった話
一人でよく行く、飲食店があるのだが
そこの飲食店の女性店員さんに、先日名刺をもらった。
名刺には個人の携帯番号も、手書きで記入してあった。
その女性店員さんは、松たか子に似ていて美人だ。年齢は自分より年上だが若く見える。
真面目そうな感じで、遊んでいる雰囲気はない。ニコニコ接客するタイプではなく、いつも淡々と接客している。
よく行く為、顔馴染みで軽く世間話をする仲ではあり、自分もその人に興味はあった。
名刺をもらう際、オドオド自信なさげに渡してきた。
名刺を手に取るとき、何か自分も申し訳さを感じた
本来なら女性が勇気を出して自分に、連絡先を渡してくれてるのだから、喜んでありがとうと、受け取るべきなのだが、素直に喜べなかった
「あっ、はい」の言葉しか出なかった
連絡するのもどうしよかと思った
自分も興味をもっていた女性だったのに
自分も連絡先を渡した事があるから、分かる
大事にいきたい、絶対連絡が返ってきて欲しい相手ほど、渡す時に超絶緊張する
そして申し訳なさそうに、渡してしまうことも
いずれも連絡は返ってこなかったな…
あの時、もう少し自信ありげに渡しとけば…渡された人に少なからず不快な気持ちにさせなかったはずだ
帰り道、名刺をもらったことよりも
過去に自分が渡した女性たちの事ばかり、頭に浮かんでいた
帰宅後、店員からもらった名刺を再び手に取り
メッセージを送った
「今日ありがとう、今度どこかでお茶しませんか」